機織る店主の日記


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ユーカリ染め

ユーカリで、ウールに赤が染まるという話を聞いて、
いつか染めてみたいもんだと思ってました。

何年か前に大量にもらったレモンユーカリの葉で染めた時には、
赤を期待していたんですが、ウールもシルクと同じく淡いベージュに染まって、
それはそれで、とても美しい色だったんですが、
「赤」にはほど遠く、というより、どこにも「赤」がなく、
ユーカリなのに何故なのか、ずっと疑問で、
ユーカリの赤は、私の中でひとつの宿題のようになっていました。

その後、スピナッツ76号の、寺村祐子さんの記事に、
ユーカリ染めのことが詳しく紹介されていて、
赤系を染めるのは、シネリアという、丸葉のユーカリだと知りました。
(どおりで葉が細長いレモンユーカリじゃ赤が染まらなかったはず)

そのサンプルのユーカリ染めウール糸の発色が、うっとりするほど鮮やかな赤系で、
すぐにも染めてみたいと思う、好みの色だったんですよ!

でも、ユーカリの木など、近所でも見かけたことがなく、
それなら植えて育て(てもらうんだけどね、母に)ましょう、ということで、
あちこち回って、丸葉のユーカリの小さな苗を見つけ、
実家の畑の隅っこに、ちょこんと地植えしたのは2年半も前のこと。

いつの間にか幹も逞しくなって、葉もいっぱい繁って、
見上げるほどに成長してくれているので、

今回の帰省で、そのユーカリの葉を初めて使って染めてみました。
e0125664_19302337.jpg

ウールの綛と一緒に、シルクとの発色の違いを見るために、
シルクとウールで織られたショールも一枚。

ユーカリの葉のどこに、この色が潜んでいたのかと思う、鮮やかな朱色は、
やはりウールだけの発色で、シルク部分は落ち着いた色調。
ショールの色にコントラストが付いて、思わぬ効果です。

染液を煮出している間中、ユーカリのいい香りが辺りに立ちこめていました。
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# by oriories | 2012-10-21 19:50 | ● 制作

トルコの羊毛でリリアン?

スピンハウスネタが続きます。

入荷したばかりの、トルコ羊毛バッツ。
ワイルドな質感と、美しいナチュラルカラーにホレボレ。

フェルトもいいけど、これ見たらやっぱり糸にしたい気持ちがムクムクと。
e0125664_0242452.jpg
で、持ち易い大きさにちぎって、そのままセミ梳毛に。
なかなかワイルドな糸になりました。

このワイルドさ、敷物はもちろんだけど、細めに紡いで、
ガシガシ使える大判のブランケット作ってもいいだろうなあ。と、夢想。
ナチュラルカラーも揃ってますしね。

ちょっとやそっとじゃへこたれない、丈夫な布が出来そうです。

今回は、この糸を使って、こんな羊毛(だけ)のラリエットを作ってみました。
両端には、リンカーンのくりくり巻き毛を、大小のボンボンも、ジャコブの紡ぎ糸です。
e0125664_0283855.jpg

ヒモは「Lucet」という、リリアンの前身のような技法を使っています。

こんな道具もあるんですが、
「V字」で、糸がひっかけられる形なら、何でも応用して使えます。

この「Lucet」、先日facebook上で、織りや紡ぎをしている友人たちの間で話題になり、
みんな次々と家の中にある「使えるV字」を発見し、ヒモを作り合って大いに盛り上がりました。
洗濯バサミとか、ペンチとかね。

このヒモは、そんな友達の発見のひとつ、「板杼」を使って編んでいます。
編み方はとても簡単で、慣れるとスイスイ編めて、息抜きにもちょうど良いかも。

かっちり編むと、断面が正方形の、しっかりした美しいヒモになります。

編み方の動画→
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# by oriories | 2012-09-25 01:17 | ● 制作

スピナッツ83号

昨日9/20は、久しぶりの、スピンハウス。

スピナッツの新刊が出る直前、スピンハウスでは毎回、
ホッチキスで羊毛サンプルを留め付けたり、チラシを挟み込んだり、という、
発送のための封入作業が繰り広げられていて、昨日はその日だったのです。
こんなふうにテーブルを囲んで、皆で作業します。
(羊毛サンプルを、決められた場所にホッチキスでパチパチしているところ)
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そして、この集まりは、
スピンハウスで作られた羊料理メインに、皆が持ち寄った様々な料理やワイン、
パン、果物、お菓子等を、皆で味わうホームパーティーでもあり、

その号に掲載されてる作家が、ゲストとして登場する時間ありの、
なんとも盛りだくさんな、魅力的イベントなんですよ。

今号には私も、先日facebookにアップした、糸紡ぎ写真の記事を掲載して頂いており、
ジョリーさんから特別賞を頂いた羊パレット出品作「Wearable Chess Set」を含む一連の、
「こう見えて実はこの布...なんです」という、変身シリーズ(今名付けた)を、
皆さんの前で披露する機会を設けてもらったので、久々にお邪魔したというわけです。

(食事の前の乾杯では、改めて皆さんに受賞を祝って頂きました。ありがとうございました。)

今回も老若男女、一ヶ月半の赤ちゃんまで、様々な人が集って、
おしゃべりしながら皆で作業し、羊に舌鼓を打ち、情報交換に花を咲かす、という熱い一日。

巻頭特集記事のフルーツカービングの世界、佐藤朋子さんの実演もあって、
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街で普通に売ってるメロンが、みるみるアートになって行く、
その手元を、皆でじっと見入りました。

こんな世界があったんですね。
初めて、しかも間近で見たカービングの技術にも驚きましたが、のちに、
カービング部分を同じように一部入れて、全て同じ形に切り分けて、
15人ほどいた皆に振る舞ってくれた、ポンタさんの切り分け術にもびっくりでした!


誌面では、もっと複雑なカーヴィング模様が施された、様々な果物が堪能出来ます。
そして、読み進むうちに、その華麗なカービング文様が、
正倉院の花氈の唐花文様に重なって行くという、知的興奮が味わえるのですよ。


スピナッツ83号

スイカの動画はこちら「フルーツカービングの世界」
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# by oriories | 2012-09-21 22:55 | ● スピナッツ

あの木の名前

もうずっと以前(2007.7月)に、このブログで紹介したこの木
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この凛とした佇まいが好きで、
ホームページや、店のカードにも写真を使っているので、
目にして下さってる方も多いと思います。

何という木なのか、ずっと知らないままだったんですが、
ある時、ふと母に尋ねたら、思いがけず答えが返って来ました。

「よのみの木」

調べてみたら、榎(エノキ)の別名でした。


この写真を撮影した当時は、幹の近くで畑をしてる人がいて、
周りの草も時々は刈られていたので、「草原」程度の生え方ですが、
現在は畑も無く、木に近づけないくらい、草ぼうぼうの風景に変わっています。

それでも、当の木は、相変わらずどっしりと、凛と佇んでいます。
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# by oriories | 2012-08-27 23:46 | ● 休み時間

雨の和歌山で染色して来ました。

今月の和歌山滞在は、
ほぼ雨模様の、はっきりしないお天気続きでしたが、
大量のショールを染めて来ましたよ。

印象的な黄色い花を咲かす、未央柳(ビオウヤナギ)
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この写真のように、タイミング良く、花の盛りを少し過ぎた頃だったので、
咲き終わった枝を選んで、染料として使いました。
(咲いてる時に刈り取るのは忍びないですもんね)

染料は、3回煮出して、
一液と二液を足したものと、三液だけの、二つの染料鍋を作り、
それぞれ、染める回数を変えたり、時間を置いた染液で染めたりして、
オレンジ色から、赤樺色、淡い桜色などを染めました。(全て椿灰汁媒染)
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写真では、色が再現出来なかったんですが、真ん中の桜色は、
淡い中にも、鮮やかさと艶やかさを内包していて、桜貝を思わせる美しい色!
この色が現れた時は、久々にドキリとしました。



おまけ:母は元気でした。

4日間のうち、ほぼ雨だったある一日のこと。
畑作業が出来なくて、おとなしく編み物してたのもつかの間、
一瞬、雨が小止みになった時を見計らって、やっぱり畑へ。
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「そうや!今日のお茶は、ハーブティーにしよか!」
という声の方を見ると、いつの間にかレモングラスの束を手に。
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そして、こんなお茶を入れてくれた。
中に入ってるのは、少し前から作るのにハマっている甘夏ピール。
「近所の若い人に、教えてもらった」ハーブティーの飲み方なんだそう。
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え〜、ハーブティーなんて、ちょっとその、激しくキャラに合わな。。。(以下自粛)


え〜、それはさておき、採りたてのレモングラスのお茶、
肌寒い雨の日に、身体がふわっと温まって、美味しかったです。



身内ながら、やるなあ母よ。
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# by oriories | 2012-06-25 00:12 | ● 制作